僕の世界は一日限り【BL】
「ほら、コーヒー」
「おう、どうもー」
自分に緑茶、彼にコーヒーを淹れた。
「どっか行ってたん?」
「デート行ってましたよ。
デートですよデート」
とても大事な事なので三回言ってみました
どうやら彼には恋人がいないらしいので、
自慢をするように言ってやった。
そうすると彼は、ぽかんと口を開けて
嘘だろ?と俺に問いかける。
「いや、それが本当なんだ」
「オレ、お前に彼女なんて
一生出来ないと思い込んでたわ。
ごめんな。
まさかそんな人がいるなんて
まったくもって思いもしなかった。
マジ悪かったな。
絶対ありえないと思っててさ。
本当、ビックリした。
大丈夫?明日嵐にならない?
つーか、熱とかない?
妄想じゃない?
その彼女は実在しますか?
いや、真面目に心配してるんだ。
だってさ、まさかだよ、まさか!
騙されてない?大丈夫?
まあとにかく、おめでとう!」
「そこまで言うなよ!
だけども、ありがとう!」