僕の世界は一日限り【BL】
「修学旅行の前日に眠れなくて
結局徹夜で向かっちゃうタイプ?」
「修学旅行どころか遠足でもそうですよ」
マジでか。
それは次の日、大層疲れる事だろう。
「昨日、ちゃんと眠れたかー?」
「睡眠はちゃんと取りました!
10時就寝です!」
「……早いな。起きたのは?」
「5時起床です」
早っ!
「……まさか数時間、
ここに居るとかないよな?」
そう訊ねると、
彼はえへへと笑ってごまかす……おい。
「あ、友にいやっと起きたの?」
俺の後ろから妹が顔を出した。
そして続けて、こう言った。
「光平さん、9時前から待ってたよ」
「具体的にはいつからだ?」
「知らなーい。
私起きたの8時過ぎだもん」
窓を開けたら外に人が居たから、
声をかけてみたのだという。
我が妹ながら、無用心過ぎないか?
そして、本当に、
不審者扱いされなくてよかったな!