僕の世界は一日限り【BL】
ここは俺の部屋だから、
俺の知り合いに間違いはないはずだ。
そして、誰かが来ているのに
寝ていたという事は結構親しい仲だろう。
……とりあえず、携帯何処だ。
視線を彷徨わせていると、
悟ってくれたらしい彼が、
テーブルにあった携帯を手渡してくれた。
「ありがとう……えっと?」
「光平です。花塚 光平」
アドレス帳を開く。
えっと、『は』……
「寝ちゃうとダメなんですか?」
「うん、10分位なら平気なんだけどさ、
寝ると大体忘れるんだ」
うっかり寝ちゃったのか、俺。
そして寝るとアウトなのを言ってない
って事は、実はあんまり親しくないの?
でも説明が足りてない事、よくあるしな。
……どうなんだ、俺。
あ、
アドレス帳のメモ欄を見て、
ベッドサイドに置いてあった
ノートを手に取る。
……多分これが俺の日記だ。
表紙の右下、隅の方に
ちっちゃくそう書いてある。
それを、読んだ。
……なんてこったい。