僕の世界は一日限り【BL】
「俺と君、付き合ってるんだね」
「そうですよ。
お付き合いさせていただいてます」
不束者ですが今後ともどうぞよろしく。と
ちゃらけてお辞儀をされた。
「それは寧ろ俺の方だろうよ」
会ってる間に寝て恋人を忘れるとか。
どんだけだ。
昨日の日記の締めが
『眠いからもう寝る。3時だ』っていう
辺りから寝不足だった事が窺い知れる。
だからって、解ってるのに寝るとか。
最悪じゃないか。
「ごめん」
自己嫌悪に浸りつつ謝ると、
彼もまた泣きそうな顔をしている。
「大丈夫ですよ、気にしてませんから」
そんな事を言いながら、
無理矢理に笑顔を作っている。
すぐにわかるような嘘を、
「……ゴメンな」
見るに耐えないので、
勢いで彼の頭を抱き寄せた。