僕の世界は一日限り【BL】
思いついて、
昨日彼が俺にしたように、
目元に手をあててみる。
日記を見る限り、
俺的には癒し効果抜群で、
すぐ寝てしまったらしい。
寝る前のことなので、
俺も憶えていないけれど、
すぐに寝たと彼が言っていたし、
後で手をあててみてもらったら、
睡眠はバッチリだったから
眠くはならなかったけど、
そのままじっとしていたい気分だった。
実際に動かずにいたら、
彼に苦笑を零されてしまったらしい。
「どう?」
「……目の疲れが癒えそうですね」
「じゃあそれだけでも取っとけよ」
手を外そうと試みていたが、
俺がそう言うと、諦めた。