君へ。
とりあえずは普通に買い物を済ませる。

ついでに雑貨屋ヘ行って何かいいものがないか物色した。


そんな時でもさりげなく周りを見回して姿を捜す。


たくさん人が居て見つかるかどうかも分からない程で半ば諦めかけていた。



買った物を手にさげいい加減もう見るとこが無くなり、ため息をついて帰ろうと出口に向かったその時、はっと立ち止まる。












………居た。






一気に心臓が高まっていく。

足も少しだけ震え出す。




木田クンは少し前を歩いていた。
両手をジーパンに突っ込んで、誰かと話している。


横を向いてるから横に誰かいるのだろう。


見たいけど人がたくさん居て見えない。



どうしよう……。


誰かいるみたいやし、声かけたいけど。



後ろ姿を見ながら考える。
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