君へ。
走り寄り、横に居た人物を見る。


今まで人が多くて見えなかったけど、今はっきり見えた。











女の子。






見た瞬間、体中に電気が走ったような衝撃にかられる。



心臓がおかしな感じがして、ズキズキと痛みだす。







アタシよりも少し身長が低めで華奢な身体、色素の薄い茶色い髪をなびかせて。


横顔で少し見える顔は、まつげが長くてきっと可愛い感じ。






二人は仲良く話しながら遠ざかって行く。




アタシはブラウン管越しに見ているかのように、ただ無表情でその光景を見ていた。
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