君へ。
耳から脳に言葉が届くまでかなり時間がたった気がする。
《こころ!?ちょっと!!こころ!?》
『……あ……え?嘘やんな?…ゆうちゃん』
アタシは何とか言葉を振り絞る。
《…こころ、嘘じゃない。でも落ち着いて?》
ゆうちゃんは最初に比べたらかなり落ち着いた口調で話す。
『だって…!木田クンが事故って!…………大丈夫なん!?』
アタシはゆうちゃんに叫びにも似た声で話す。
《正直……まだ分からん。病院に運ばれたとこ。アタシもさっき池内サンから電話貰って今から病院行くとこ!途中でこころ拾うから用意しとき!!》
ゆうちゃんはそれだけ言うと電話を切った。