君へ。
ゆうちゃんの後ろ姿を見ながらぼーっと考える。


木田クンかー。……まぁ、結構カッコイィし好みなのは確かだけど。
こんなに早く好きになるとはなー…。



そんな事を思いながら自分も仕事場に戻った。








「遅かったやん!梅ちゃん!」


ニコニコしながら近づいて来たのは職場の先輩の相田圭(あいだけい)。

めちゃくちゃ仲良くなって二個上だけど、年上って感じがしないからタメ口で'あいちゃん'とあだ名で呼ぶ仲だ。



『あー…ちょっとね!』

「何それー!まぁえぇけど。ほな、仕事の続きするで!」


ちょっとふて腐れるあいちゃん。あいちゃんはパッチリ二重で、何と言うか…行動というか動作が可愛い。
見てていつも羨ましいと思う。

あいちゃんには彼氏がいていつもケンカしてムカつく!と、言いながらも仲がいい。


いーなー。


そんな事を思いながら仕事に専念した。








あ、木田クンだ。
なんか先輩らしき人と話しながら笑っている。


ぎゅう…。


あー、まただ。さっきの事思い出して意識しちゃって見れない…。


笑いながら先輩に頭をはたかれていた。


…………なんか可愛い。



カッコイィとはまた違う。
もう一つの顔を見れた気がした。
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