君へ。
花火も終わりジュースで一息いれる。


そういえば今何時だ?


アタシは携帯を開き時間を確認した。薄暗い場所に携帯の明かりが目を細くさせる。

右上の時間を見た時、言葉を失った。


“5:35”


えぇー……。

オールしちゃったよ。


「何時?」

『あ、5時35分です』

池内サンに聞かれて咄嗟に返した。

「えっ!マジで?」
幸田クンもビックリしたようで目を見開いている。


「どーする?もう帰る?」

ゆうちゃんがこそっと聞いて来た。ちょっと眠そうだ(笑)


『んー…』

アタシは正直帰りたくなかった。オールなんて初めてでこんなにも楽しいメンバーとずっと遊んでたかったから。


「なぁ!朝日見に行かん!?」

小林サンは缶コーヒーを飲みながら提案する。
もうお酒は飲まないらしぃ。(笑)

「あ!いぃっすね」
木田クンものってきた。アタシも少しワクワクして目を輝かせる。


「じゃあこっからちょっと行った所の海辺行こ!」
池内サンは立ち上がり車を取りに行った。


「海とかめっちゃ久しぶり!」

幸田クンが笑顔で言う。
アタシも久しぶりだから楽しみになってくる。


ププーー!!


クラクションの音がして後ろを振り向くと池内サンだ。

何の車種か分からないけどでっかい車。全員乗れそうなほどに。


ちょっと詰めなきゃだけど皆入り込めた。
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