君へ。
第3章 乙女心
歓迎会から数週間。



『ゆうちゃん、アタシ最近太ってない?』


「は?」


それはある日の昼休憩。
お弁当を頬張るゆうちゃんにアタシはずっと思ってた事を聞いた。


「いやー?見た目全っ然変わってないけど。何、体重増えてたん?」


ゆうちゃんはアタシを見回しながら首を傾げて言った。


『いや、計ってないから分からんけど…何か肉付きが前より豊富ってゆうか』

アタシは顔の周りをさすりながら言う。


なーんか最近鏡見ると太った気がすんねんよなー。
でも計るの恐いし(笑)


「気のせいちゃうの?アタシいっつも見てるから分からんけど。まぁののよりマシなんちゃう?」


ヒャハハっと笑って言うゆうちゃん。サラッと酷い事いうなぁ。



アタシは唸りながらも気になってお弁当を残してしまった。







ぐぅーー…。




ゔぅ…。お腹減った;;;
やっぱキツイなー。まだ2時だよ。



鳴り続けるお腹を摩りながら仕事に専念するが……集中できない。
困った。
< 44 / 216 >

この作品をシェア

pagetop