君へ。
次の日。


『あ゙ぁー!!』

アタシは今鏡の前で苦戦している。


『寝癖……(泣)』

これがなかなか直らないんだよ。どんなにドライヤーで伸ばしても駄目。時間は刻々と迫って来ている。


『もぉこれで行くか…;;;』

アタシは泣く泣く会社に向かった。







会社到着。
『ゆうちゃーん(泣)』


「おはよ。どしたん?」

前方にゆうちゃんを発見し直ぐさま声をかけた。


『この寝癖野郎がー;;;』

ピョコッとはねている髪の毛を触りながらゆうちゃんに近寄る。

「寝癖ー?そんなんどうでもいいやん。帽子かぶるし」


『そうだけど……』


不満に思いながらも仕事に向かった。





昼休憩になっても寝癖を気にしているアタシにゆうちゃんはイライラしたように言った。


「まだ気にしてん?だいたいさーこの前だって朝っぱらから電話してくるから何だと思ったらなーにが“服が決まらない”だっつの!何で会社行くだけなのに服選んでんの!!」

飲んでいたお茶をドンッと置いて怒るゆうちゃん。
恐ぇー…。



『ごめんちゃい』


「……はぁー」


ため息つかれちった(笑)
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