君へ。
あれからアタシはあまり気分がさえない日が続いた。


ゆうちゃんはそれを知ってか知らずかいつものように笑って木田クンの話を出してくる。

それは嫌みとかじゃなくて、アタシを思っての事だってゆうのは分かってる。


でも、今のアタシにしたら嫌な事の他でも何でもない。
ゆうちゃんにでさえ苛立ちを覚えてしまう。

アタシは最低な人間なんだ。
こんな人間誰が好きになるといいのか。






そんなある日、休み時間に久しぶりに幸田クンと出くわした。


「梅田サンやん!久しぶりやなぁ」

歓迎会のあの日からまともに話すのは初めてだ。
食堂とかでちらっとは見た事あるけど、話しに行くとまではなかった。

最近元気がないアタシは、なるべくいつものように振る舞う。
『あー!幸田クン久しぶり〜』

少し笑顔が引きつってしまった。
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