君へ。

夏の夜

「梅田サーン!」

『!』

仕事中のアタシに珍しく池内サンが来た。

『どうしたんですか?』

「いやー、梅田サン今日の夜暇?」

『今日?あー大丈夫ですよ。何かあるんですか?』

「めっちゃ急なんやけどな?小林サンがいきなり“今日家でバーベキューするぞ!”って言い出して」

池内サンは困ったように笑う。

『バーベキュー!?』

思いもよらない事に素っ頓狂な声が出てしまった。
しかも今日決めたって…ホントめちゃくちゃな人だな小林サンは(笑)

「そうそう。歓迎会の時朝まで遊んだメンバーで!」

『あーそうなんですか』

確か池内サンと小林サンと早瀬サンとゆうちゃんとののと幸田クンと……それから木田クン。


「ど?行ける?」

『それ、メンバー全員来るんですか?』

「ん?うん!後は梅田サンだけ」


『…行きます!』

明日は休みだし、今日は昼までだ。十分準備出来る。

「おっしゃ!じゃあ今日家迎え行くから、近くまで出て来てくれん?」

『分かりました!』

家の場所を説明し、池内サンはこれから小林サンと準備するからと、帰って行った。




みんな来るのか。遊ぶのあの時以来だから、凄く楽しみだ。

それに、木田クンも来る。
ヤバイ……めちゃくちゃ楽しみになってきた。

アタシはそのあと張り切って仕事に専念した。
< 59 / 216 >

この作品をシェア

pagetop