君へ。
「おっ、もうこんな時間やん!そろそろ帰ろうか」

藤本サンはケータイの時間を見ながら立ち上がった。

アタシも時計を見るともう10時半になっていた。


『そうですねー』
アタシもかばんを持って立ち上がる。かばんから財布を取り出すと藤本サンに静止された。

「俺が払うって!」
ニカッと笑って言う藤本サンに少しドキっとした。


『…あ、ありがとうございます』
「どういたしまして!」

ファミレスを出て車に乗り込んだ。もうすっかり冬になり夜は結構寒い。
でもこの寒さのおかげで空気がすんでいて星が綺麗に輝いていた。

「じゃあ会社に戻りますよー」

『はーい』

車はゆっくりと発進した。
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