君へ。
「なぁ、会場ってどこなん?」

ゆうちゃんは運転している幸田クンに後ろから話しかける。
アタシも疑問に思っていた。


「あぁ、'帆炉屋(ほろや)'ってゆう飲み屋」

『帆炉屋って最近出来た?』

「そうそう!結構人気でさぁ。予約5日前からしてたんやで?」



そんなに人気があるのか…。
なんか楽しみやなぁ。


車で走る事20分。
着いたのは雰囲気のいい'和'をイメージした飲み屋だった。


「結構いいとこやん!」
ゆうちゃんははしゃいで店の中に入っていった。


アタシも続いて入ると既に店内は活気に満ちていて騒がしかった。


幸田クンは店員に話しかけ席に移動した。

しかしずっと気になってたけど、……つのは着けっぱですか?
店員の目は若干つのにいっている。
それでも幸田クンは平然とアタシ達にここだって〜と言ってお座敷に入って行った。


アタシなら無理だな(笑)


お座敷に入ると6人用のとこだった。
< 97 / 216 >

この作品をシェア

pagetop