秘密ごと

ﾍﾞﾝﾁに座って待ってたのが間違いだったな。

しかも鬼龍って、学校のみんなに知られたら‥

｢大丈夫。｣

｢は？｣

何が？大丈夫の意味がわからない。

｢千晴ちゃんが鬼龍のﾒﾝﾊﾞｰってことは誰にも言わない。｣

｢そんな‥｢ただし、条件がある。｣

そんなの信じられない。と言おうとした言葉はその言葉によって遮られた。

｢条件？｣

｢そう。千晴ちゃんには俺と付き合って貰う。｣

‥―は？
誰が誰と付き合う？

｢そんなの‥｢ま、拒否権なんてないけど。｣

こいつ、また遮った。
そのことに対してとか、理解に苦しむ発言で私の苛々は最高潮。

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