白虎連合-番外編-
「授業始めんぞー」
しばらくすると、教科書を手に持った先生が登場。
けど私達は教科書を出さない。
代わりに机の上には化粧ポーチ。
ちゃんと授業聞いてる子もいるけどね。
あたしってほら、勉強嫌いやし?
「なぁなぁ水嶋、知ってる?」
「何をー?」
話しかけてきたのは隣の席の男子。
返事をしながらリップを塗って。
「最近な、なんとかかんとかって子が有名らしいねんて」
「はぁ?」
「なんやったけ名前…忘れたけど」
「はぁ」
「ちょー悠介、名前なんやった?」
そう言いながら男子は前の席で寝ている黒澤を揺すり始める。
すると黒澤は面倒臭そうに顔だけ横に向けて。
「なんちゃら…ゆい」
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