blood heaven
「はぁっ!?自分が何をしてるのかもわからないの!?」
これじゃあベタないじめっ子かそこらの不良だよ・・・。
しかし、彼は僕の半いじめ発言を見事にスルーして、またなっっがい沈黙を使い、のろのろと口を開いた。
「判んない・・・。自分が何してるかも・・・何したいのかも・・・。」
(こいつ・・・なにも感じていないのか・・・?)
今までのイラつきもムカつきも、一瞬で哀れみに変わってしまった。
左足を失ったんだ。
ただの中学生の精神が、そんな酷な状況に耐えられるわけない。
「・・・生き返りたい?」
相手の精神が壊れてるとわかっていて、僕はきっと最低な質問をしただろう。
ここでもし、彼が首を横に振っていたら、僕はどうしていただろう。
彼を利用する?竜の涙を奪う?
しかし、彼は、小さくも確かに、首を横に振った。
残念なようで、安心したようで・・・。
その時の僕自身の気持ちは、自分でも理解できなかった。
哀れみ、同情、蔑み・・・様々な-でも+でもない0の感情が次々と沸きあがる。
それから、僕は彼を視界に入れるたび、彼に対する感情も、関心も薄れていった。
そして、平和な日常は早くも一週間となった頃、僕の耳に、ある情報が届いた。
ー光の竜の涙をもった者が、動き出した。
ー風の竜の涙を所持していた魂が、消えた・・・と。
これじゃあベタないじめっ子かそこらの不良だよ・・・。
しかし、彼は僕の半いじめ発言を見事にスルーして、またなっっがい沈黙を使い、のろのろと口を開いた。
「判んない・・・。自分が何してるかも・・・何したいのかも・・・。」
(こいつ・・・なにも感じていないのか・・・?)
今までのイラつきもムカつきも、一瞬で哀れみに変わってしまった。
左足を失ったんだ。
ただの中学生の精神が、そんな酷な状況に耐えられるわけない。
「・・・生き返りたい?」
相手の精神が壊れてるとわかっていて、僕はきっと最低な質問をしただろう。
ここでもし、彼が首を横に振っていたら、僕はどうしていただろう。
彼を利用する?竜の涙を奪う?
しかし、彼は、小さくも確かに、首を横に振った。
残念なようで、安心したようで・・・。
その時の僕自身の気持ちは、自分でも理解できなかった。
哀れみ、同情、蔑み・・・様々な-でも+でもない0の感情が次々と沸きあがる。
それから、僕は彼を視界に入れるたび、彼に対する感情も、関心も薄れていった。
そして、平和な日常は早くも一週間となった頃、僕の耳に、ある情報が届いた。
ー光の竜の涙をもった者が、動き出した。
ー風の竜の涙を所持していた魂が、消えた・・・と。