チョコレートシェイク
「はい、お待たせしました〜」
出来た料理を席に運んだ。

「うわぁ〜おいしそう♪」

「櫂さんの鉄板焼きおいしいんだよ〜イケメン店長〜」
稲ちゃんはいつも俺を上げてくれる。

「あ!櫂さんも一緒に乾杯しましょう!」

そう言って稲ちゃんが俺にビールを渡した。

「じゃあ!なっちゃん誕生日おめでとう〜かんぱーい!」

グラスが5つ音をたてた。

常連さんやし、客もいないしいいか。
一旦裏に戻ってバイトの1人に裏の片付けが終わったら上がっていい、と指示した。

再び戻ると女2人でキャーキャーやっていた。

「稲チャンの彼女?」
俺はサラッと聞いた。

「違いますよ〜タケ分かります?タケの元カノです。」
誕生日のなっちゃんが言った。
「あー。タケちゃんか。何でまた?」

「久しぶりに来たくなって。それに旬君にも会いたかったし♪」
「そっちのコは付き添いってわけか。」

チラッと彼女を見た。

「稲チャンの彼女かと思ったわぁー。俺もそろそろ嫁さん探しせんなん。」

「櫂さん幾つなんですか?」

「稲チャン年齢聞いちゃう?今年30やよ。」

「えー?!見えない!」
稲ちゃんとなっちゃんが揃って言った。

「ハイッ!私嫁にきます!」

みんなが一斉に声の出処を見た。

彼女が赤い顔をして手を上げて叫んだ。





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