世界で1番わがままな姫




「アイリスっ…」



そう言ったのはお父さんでした。





「でも私、決めたんです。



ねぇお父様、もう戦争なんて絶対しないわ、もう誰も悲しませない。

それでね今まで戦争で無くなった国を建て直して。

これからはどこの国とも仲良くするの。

どこの国が1番とか、そういうのもなし
皆一緒よ。



また1からやり直そう…」




そう言ったアイリスを殺すものはいなかった。




そして皆帰りました。

中には泣きながら帰る者もいました。



その声を聞く度、アイリスは自分のしてきたことの重みを感じました。




「アイリス、すまなかった」




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