サッカー大好き少年
高校生活
夢をみた。ヨーロッパの舞台で自分が活躍する夢を。



「亮輔おきなさい!遅刻するわよ!」



母親に起こされ一瞬のうちに現実に戻った。



「チッ、うるせえな!ってやべっ遅刻だよ!」



母さんと言い合いをしながら、急いで準備をして朝ご飯を食べずに学校に向かった。









キーンコーンカーンコーン。

「間に合わなかったか…」



諦めて下駄箱まで歩いていると、後ろから頭を叩かれた。



「何のんびり歩いてんのよ、亮輔も遅刻?」



「痛っ!!くそっ優奈か!?そうだよ遅刻だよ!」




「何で亮輔と一緒の日に私が遅刻しなきゃいけないのよ!」

と訳のわからないことを言いながら、優奈は顔を赤くしながら怒っていた。



「何で顔赤くして怒ってんだよ?しかも意味わかんねえし!」



「!?……何でもないわよ!早く教室行こ」


優奈は亮輔の制服を引っぱった。



そして一緒に教室に入ると、


「亮輔!何遅刻してんだよダッセ~!」



「優奈も朝から亮輔とラブラブねぇ~♪」



笑いながらおちょくってきたこいつは、弘樹だ。

弘樹とは親友で同じサッカー部。

そしてその横で優奈をおちょくって楽しんでいる佳奈。

佳奈はサッカー部のマネージャーだ。
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