キルティガーデン駅
『さくらっ、さくらってば聞いてる?』
意識を戻すと、都会の駅のホーム
時間を確認すると、11時23分
次の電車まであと5分あるらしい
周りには帰り際のサラリーマンや学生がいた
『急に黙るんだもん、心配したじゃん』
携帯電話越しに聞こえる友達の声
『あぁ、ごめん、ごめん、で、なんの話しだっけ?』
『だからぁ、まじで正喜ムカつくねって話。本当殴りたい。さくらの絵画パクりやがって』
携帯電話を持っていない左手を確認してみると、私は切符を持っていました
いつもスイカなのに、とその切符を見てみると