先生~あなたに届くまで~
たった一言で先生は
私を幸せにする。
生徒思いの本当に良い先生だ。
それは凄く近くて
凄く凄く遠い存在。
もう一度先生を見る。
笑ったり怒ったり
コロコロ表情を変えながら
一人ひとりに声をかける。
“先生。
特別な人になれなくてもいい。
だけど....。
特別な生徒になることは出来ますか?”
心の中でそう問いかける。
先生は私の方を見る。
先生は“ん?”って顔をしたけど
私は首を横に振る。
先生はにこっと笑って頷くと
テストの返却を始めた。
“やっぱりそれは望みすぎだな。”
私は心で苦笑いをして先生を見つめた。
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先生?
私の気持ちはあの時から
何一つ変わっていません。
特別じゃなくていい。
ただ近くで
出来るだけ近くで
先生の笑顔を見ていたいです。
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