先生~あなたに届くまで~
放課後の2人
「失礼します。」
職員室に入る。
「おう!!浅川!!
日誌だろ?いつもお疲れさん。」
先生が笑顔で日誌を受け取る。
「仕事ですから。
じゃあ失礼します。」
私が職員室から出ようと背を向けると
「あっ!!悪い!!
日本史の資料作り
ちょっと手伝ってもらえる?」
先生が声をかけた。
“ぜひとも!!”
心の中で呟きながら
「はい。」と先生の方を見た。
春菜と早絵は先に帰った。
『条件クリアしたんだし
ちゃんとお願い考えなきゃね!!』
2人はまるで自分の事の様に
ワクワクした顔をしながら
『今日のところは先に帰るよ!!
ゆっくり話してきなぁ!!』
とニヤニヤしながら帰ってしまった。