先生~あなたに届くまで~

“私そんなにおかしいかな?”

そんなことを思いながら頷く。


出来る事なら毎日じゃなくても
こうして放課後に先生と話しがしたい。


“言ってみようかな。”


紅茶を飲みながら先生を見る。

パソコンに向かい直した先生は
真剣な顔で仕事をしている。


“邪魔はしないんだけどなぁ”


心の中で呟いてみる。


「先生?」

「ん?どうした?」

先生がパソコン越しにこちらを見る。


「あのですね。」

「うん?」

「あのぉ。」

「うん。」

「毎日じゃなくてもいいんですけど...。

 こうやって放課後に

 紅茶を飲みに来ちゃ駄目ですか?」


少し沈黙が流れる。


そして
すでに後悔している。




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