先生~あなたに届くまで~
「早絵ちゃん♪雪音ちゃん♪
先生のとこ付いてきて~♪」
「面倒くさいわね。」
早絵はいつもの様に嫌そうな顔。
私はというと
先生のところだからお願いしてでも
付いていきたい。
「私はいいよぉ。」
あまり顔に出さずに言ったつもりが
「会いに行くってだけで
にやけてるわよ。顔。」
早絵が呆れた顔で笑っている。
「ほんとだぁ♪
先生のことだとわかりやす~い♪」
春菜もキャッキャッと喜んでいる。
「雪音の為にも行きましょうかね。」
早絵が笑いながら席を立つ。
本当に二人には敵わない。
「やったぁ♪
じゃあ行こう!!行こう!!」
春菜に手を取られ私も立ち上がる。
何はともあれ
ホームルームや授業以外で
先生に会って話せるのは
素直に嬉しい。