先生~あなたに届くまで~

まさか好きなはずがない。
むしろあの笑顔に嫌悪感すら
感じているのだから。

そんな想いを抱きながら
2人の話しに耳を傾けていた。


すると後ろから

「お前ら元気だねぇ!!
 でももうちょい早く歩けー!!
 ホームルーム遅れんぞ!!」

と先生が私達の横を
笑いながら通り過ぎて行った。

私達の前まで行って立ち止まると
こっちを振り返った。


3人できょとんとした顔を
していると


「俺もちょんまげ結っとけは
 どうかと思うけど。」


と言った後、
何事もなかったように歩き出した。




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