先生~あなたに届くまで~
膨れっ面のまま2人の方を見る。
2人は私が腹を立てていること自体を
楽しんでいる。
そして先生の背中を見た。
肩が縦に揺れている...。
「あれは完全に笑ってるわね。」
と面白そうに早絵がもう1度私の肩を
叩きながら呟いた。
面白くない。
全く面白くなんかない。
オヤジで結構だよ。
心の中で悪態をつきながら
いつまでも怒ってるわけには
いかないと笑顔を作った。
「今日は珍しい雪音
見れてよかったね♪」
「そうね。
なかなか面白いものを見たわ。」
楽しそうに話す2人に
私もつられて歩きだした。
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先生?
正直に言うとね
人に腹をたてたり
怒鳴ったりしたことなんてなくて
凄く新鮮だったの。
先生が私を変えたなんて言ったら
また笑ってくれる?
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