先生~あなたに届くまで~
「それで本当に何の予定も立ててないの?」
早絵は笑いながら改めて私に尋ねる。
「うん。話しにくいとかじゃなく、
何の予定も立ててない。」
私も笑ったまま早絵に答えた。
「せっかくなんだから
楽しく過ごしなさいよ。
まぁ真面目な2人が計画を立てるって言っても
王道パターンなクリスマスになりそうね。」
早絵はふふっと笑っている。
「かもね。
全くクリスマスというイベントの
過ごし方がわからないもんでね。」
私が答えると
「でたっ!!雪音のおやじキャラ!!
最近隠してたでしょ!?それ!!」
と春菜が落ち込みから立ち直り私に突っ込む。
おやじキャラって。。
私本人は全くの自覚なし。
「これおやじキャラなの?」
私は真面目に不思議そうな顔をして聞くと
2人は大きく頷きながら
「クリスマスといえば女の子が一番
きゃっきゃっいうイベントじゃん!!
その過ごし方がわからないって
もうオヤジ以外の何者でもないよ!!」
と春菜が力強く言い、
「だいたいそういう発言をする時の雪音は
しゃべり方自体おかしいわよ。」
と早絵までも断言した。
「そんな力強く肯定してくれなくても…
そりゃすんませんでした。」
私が苦笑いで答えると
『それがオヤジなの!!』
と2人は声をそろえて私を指差した。