先生~あなたに届くまで~
―先生side―
ピピピピピピ...
今日から新しい学校だ。
転任前に何度か学校には足を運んだ。
前にいた学校と雰囲気も似てるし
同僚、先輩の先生方も
働きやすそうな人達だった。
「あー朝はきつい。」
薄く目を開け
鳴り響く目覚ましを止めた。
教師になって6年目。
社会人になっても朝は嫌いだ。
「よし!!」
ばっと起き上がって
キッチンに向かう。
コーヒーを入れて
新聞を取りに行きソファーに座った。
新聞に目を通して時計を確認する。
そろそろ用意する時間だった。
出来上がりすぎた
毎日の習慣だ。
さっと顔を洗いスーツに着替える。
車のキーを取って家を出た。