先生~あなたに届くまで~

学校の前の坂を徐行しながら
車を走らせる。

時間帯が悪かったのだろう。
結構生徒の数が多い。


“明日からはもう少し早く来よう”


そう決めて車から窓の外を見た。






一人の生徒と目が合った気がした。







ほんの一瞬の出来事だった。

けど凄く...
長い時間見つめあった気がした。


通り過ぎた後
俺は何故かバックミラーを見た。


彼女は少し立ち止まった後
友達と話し始めていた。


ふっと笑いがこぼれた。





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雪音?
あの日時間が止まったように
感じたんだ。

俺はきっとあの日から...。

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