先生~あなたに届くまで~

「いいの‼いいの‼
気にしてないから....。」

先生はまたわざと落ち込むふりをする。

「あの...だから....それは....」

わざとだと分かっていても気まずい。
何て言えばいいのか
オロオロしていると....


突然先生は大爆笑し始める。

「あははははは‼
浅川、焦り過ぎ‼
俺、ほんとに気にしてないから‼
んで日誌だっけ?」

涙を溜めながら大爆笑する先生。


イライラする。


人が本気で焦っているのに...。
人が本気で心配したのに....。


ドンッ‼


日誌を机の上に叩きつける。

「そうです‼
日誌です‼
お休みの所失礼しました‼」

そう言って私は扉の方に歩き出す。

扉に手をかけた瞬間....。




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