先生~あなたに届くまで~
「まーたボーっとしてたでしょ?♪」
春菜はおかしそうに笑っている。
「ちょっと勉強のしすぎかも。」
私はへへへっと苦笑した。
「えーーー!!
もう勉強してるの!?
相変わらず勉強熱心だねー。。」
春菜は信じられないといった様子。
「ゴールデンウィーク終わったし
もうすぐだものね。中間試験。」
早絵がそう言うから
春菜は一層嫌そうな顔をした。
「春菜も雪音を見習って
早く準備しなさい。」
早絵の言葉に
春菜はあっかんべーをして
「はいはーい♪
わかってますよーだ!!
早絵、ママみたーい!!」
とふて腐れている。
2人の会話がおかしくて
私はくすくすと笑った。
「元気だねー!!
浅川、体調大丈夫なのか?」
と背中側から急に声がした。
「先生!?
大丈夫です。元気です。」
私が驚いたままそう言うと
春菜がその言葉にかぶせる様に
「先生!!大丈夫じゃないんだよー!!
雪音ね勉強のしすぎで
ずーっとボーッとしてたんだから!!」
と先生に伝えた。