先生~あなたに届くまで~
「先生!!
私、春菜と早絵を待たせてるので
図書室に戻ります!!
約束、絶対ですよ!!」
そう言って慌てて教室を出ていく私に
「おう。
けど無理しすぎるなよ。
2人にも頑張れっつっといて。」
と約束してくれた。
赤ペンを握ったまま図書室まで急ぐ。
もう隠すのはやめよう。
自分が納得いくまで先生を好きでいたい。
嬉しくて心臓がドクドクなる。
体中が先生を好きだと言っている。
自分の気持ちに素直になろう。
私は先生が好きだ。
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先生?
初めてした
約束を覚えてくれていますか?
あの頃から私は
先生と私を繋ぐものを
必死に作り続けている気がします。
わずかでもいい。
どうか先生と私を繋ぐものが
切れずにあることだけど願うよ。
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