先生~あなたに届くまで~
「えぇ゛-----!!!!」
春菜は大声を出して立ち上がる!!
「春菜!!声でかすぎ!!」
私は慌てて春菜の肩を掴んで
椅子に戻した。
「だ、だって!!99点か100点って
私高校...いや中学入ってから
見た事ないんですけど...。」
春菜は口が開きっぱなし...。
「聞いてなかったけど
何点とったら条件クリアなの?」
早絵が呆れた顔で春菜を一度見て
無視して話を進める。
「あれ?言ってなかったっけ?
9教科で890点以上とったらって
約束したんだよね...。」
「はぁ゛---------!!!!」
春菜は再び大声を出して立ち上がる!!
「はいはい。座りなさい。」
今度は早絵が春菜を椅子に戻す。
「雪音ならやってしまいそうだけど。
にしてもハードル高い条件ね。」
さすがの早絵も驚き気味だ。
「今までで一番勉強したかも。」
私は苦笑いをした。
私と早絵が話しを進める間
春菜は「信じられない」と繰り返し呟いていた。
ガラッ。
教室の扉が開く。