スマイリー
「おはよう、大崎」
「あぁ。おはよ、進。どうしたの、教室入らないの?」
不思議そうに進を見る有華。進は意を決して口を開いた。
「ちょっと聞きたいことがあってさ」
「聞きたいこと?何?」
セリフは用意してきたつもりだったが、なかなか口から出てこない。
「進?」
「…大崎は、敬太先輩が好きなの?」
「え、な、何?」
「真面目な話。敬太先輩が好き?」
やっと出てきた言葉に、有華は混乱しっぱなしのようだった。肩にかけていた荷物をドサッと落として、顔を赤くさせてとにかく慌てた。
「好きって、そんなんじゃ、違うよ。尊敬してるだけ。人としてはいい人だと思う。それだけだよ?」
「…大崎、西京に行きたい本当の理由って、なんだよ」
なるべく冷静に、進は尋ねた。敬太に誘われただけで、本当に東大や帝二を蹴って西京に行くだろうか。
敬太が好きでないと言うならなおのことだ。何か決定的な理由に欠ける気がした。
「あぁ。おはよ、進。どうしたの、教室入らないの?」
不思議そうに進を見る有華。進は意を決して口を開いた。
「ちょっと聞きたいことがあってさ」
「聞きたいこと?何?」
セリフは用意してきたつもりだったが、なかなか口から出てこない。
「進?」
「…大崎は、敬太先輩が好きなの?」
「え、な、何?」
「真面目な話。敬太先輩が好き?」
やっと出てきた言葉に、有華は混乱しっぱなしのようだった。肩にかけていた荷物をドサッと落として、顔を赤くさせてとにかく慌てた。
「好きって、そんなんじゃ、違うよ。尊敬してるだけ。人としてはいい人だと思う。それだけだよ?」
「…大崎、西京に行きたい本当の理由って、なんだよ」
なるべく冷静に、進は尋ねた。敬太に誘われただけで、本当に東大や帝二を蹴って西京に行くだろうか。
敬太が好きでないと言うならなおのことだ。何か決定的な理由に欠ける気がした。