詩リレーで出した作品―世に放たれた黒歴史たち―
兎
どこかにいる
確かにいる
草を掻き分ける、音
土を踏みしめる、音
そこに必ず、いるはずなのに
その音もやがて、聞こえなくなって。
これから先を考えて
ただゆっくりと、諦めた。
黒いウサギは天を翔けた
蒼い月へと届くようにと
確かにいる
草を掻き分ける、音
土を踏みしめる、音
そこに必ず、いるはずなのに
その音もやがて、聞こえなくなって。
これから先を考えて
ただゆっくりと、諦めた。
黒いウサギは天を翔けた
蒼い月へと届くようにと