【短】「好きだよ」~伝えないと決めた想い~
「うわっ!びっくりした。お前いきなり出てくんなよなー。
…っておい、どうした?
顔、真っ青だぞ?」
そう言ってあたしの顔を覗き込む先生。
先生の顔を見たら、何もかもが急に怖くなって涙が溢れてきた。
「先生、どうしよう…。ママが、死んじゃうかもしれない…」
「…行くぞ!」
そう言って、急にバタバタ用意しだした先生。
あっという間に先生の車に乗せられた。
「俺、午後から授業ないから。
ひとりじゃ心細いだろ?」
運転しながらそう言ってくれた先生。
「大丈夫、お前には俺がついてるから」