【短】「好きだよ」~伝えないと決めた想い~
「お父さんの一件があってから、彼女は何かを守ろうと必死にがんばっていました。
自分がしっかりしなくちゃってずっと気を張っていたんだと思います。
でも僕はそれを見てて、君は一人じゃないのにとずっと思っていました。
彼女には友達も、僕たち教師も、もちろんお母さんだっている。
無理をして強くならなくてもいいんじゃないかって。
でも、そんなことを彼女に言うと、ギリギリで保っている今の精神状態が壊れてしまうんじゃないかって怖かったんです。
だからお母さん。
2人で力を合わせて、お父さんの分も生きてほしいんです。
きっとあなたたち2人なら大丈夫ですよ」