CANDY POT~キャンディーポット~【完】
避けては通れない道なんだよね。


「分かった。それじゃあ」


『って待ちなさ・・プツッ』


最後の明音の声は頭に入らなかった。



とうとう、この時が来たんだ・・・・



避けては通れない道に



真っ向から通ろうとするんだよね、私は。



「ねぇ、朱雀・・・ありがとう。大切な事を教えてもらったよ朱雀には」


「今更、感謝かよ?遅すぎだって!」

私がほほ笑むと朱雀は笑顔で私の頭を撫でてくれた。



「やらなきゃ、いけないことがあるんだろ。」


「・・・うん、ずっとずっと避けてきたんだ。でもね、逃げちゃいけないって思ったから。ケジメをつけてくる」


もう、逃げないから



変わるんだ



私は
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