デイズ~Dear my mind~
でもその直後、うちはびっくりした。
え?
はい?
ちょっと?
・・・そんな感じ。
なんとその子は薫里ちゃんのところにに行って、何かを言っていた。
うちは幼いながらも、その意味が何となく理解できた。
しかも露骨に嫌そうな顔でうちを見た薫里ちゃんを見て・・・確信した。
あの子、薫里ちゃんにチクったな、って。
さすがに、どうしようと思った。
でも同時にいらだちも覚えた。
薫里ちゃんにチクったあの子。
『言わないでね』って言ったら、『わかった』って言ったじゃん。
しかも陰でこそこそとかじゃなくて、薫里ちゃんのところに直行?
うちが見てる目の前でいきなり約束やぶった。
・・・なんてこの時のうちが言える立場じゃないけど。
ていうかむしろ自業自得なんだけどさ。
その日を境に、薫里ちゃんは完全にうちを嫌い始めた。
そして薫里ちゃんのとりまき、2人くらいも。