デイズ~Dear my mind~


でもその直後、うちはびっくりした。


え?


はい?


ちょっと?


・・・そんな感じ。


なんとその子は薫里ちゃんのところにに行って、何かを言っていた。


うちは幼いながらも、その意味が何となく理解できた。


しかも露骨に嫌そうな顔でうちを見た薫里ちゃんを見て・・・確信した。


あの子、薫里ちゃんにチクったな、って。


さすがに、どうしようと思った。


でも同時にいらだちも覚えた。


薫里ちゃんにチクったあの子。


『言わないでね』って言ったら、『わかった』って言ったじゃん。


しかも陰でこそこそとかじゃなくて、薫里ちゃんのところに直行?


うちが見てる目の前でいきなり約束やぶった。


・・・なんてこの時のうちが言える立場じゃないけど。


ていうかむしろ自業自得なんだけどさ。



その日を境に、薫里ちゃんは完全にうちを嫌い始めた。


そして薫里ちゃんのとりまき、2人くらいも。


< 28 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop