デイズ~Dear my mind~
学童の先生が2人とも信号を渡り、学童に向かう児童がそれに続く。
うちとのぞみちゃんと3年生2人は信号に間に合わず、渡れなかった。
先生たちは道路を渡り切ってから左に曲がり、向こう側の歩道を歩き始めた。
うちとのぞみちゃんと3年生2人はそのまま左に曲がり、道路を挟んで先生たちと同じ方向に歩き始めた。
「あんた達ーっ!後ろの2人を見ててねーっ!」
先生が道路越しに3年生2人に、1年生であるうちとのぞみちゃんの面倒を見るように叫ぶ。
しばらく歩いて、
「彩ちゃん、道路渡ろうよ」
「うん、いいよ~」
なかなか信号に出くわさなかったから、どちらからともなく2人で道路を横切ろうという話がでてきた。
右見て、左見て、もっかい右見て。
小学校で定番のアレ。
「なかなか車いなくならないね~」
もう1回。
右見て、左見て、もっかい右見て。
「あ、あの車行ったら渡れるんじゃない?」
「うんっ」
2人で手を繋いで。
片足を歩道と車道の間のコンクリの出っ張りに乗せて、準備万端。
「「せーのっ!」」
2人で一緒に、道路に飛び出した。