デイズ~Dear my mind~
ゴールデンウィークの間の3日くらい、うちは病院に入院した。
あまりけががひどくなかったから、入院期間が短くて済んだ。
それでも今でもうちの頭には、このときの傷跡が残っている。
この傷と、あともう1つ。
保育園の頃、母さんの自転車から落ちて、ちょうど段差の角に頭をぶつけたときにできた傷。
そういえば、って感じで思い出した。
自転車から落ちてつくった傷の方が、案外深かった気がする。
入院中、学童の先生が毎日のように来てくれた。
ぬりえと色鉛筆を買ってきてくれたり、病院内の売店でおもちゃを買ってくれたり。
このときは何も考えてなかったけど、もしかしたら責任を感じていたのかもしれない。
うちを事故に遭わせてしまった責任。
全然先生たちは悪くなくて、うちとのぞみちゃんが悪いのに。
海以とじいちゃんもお見舞いに来てくれていた。
ばあちゃんなんか病院に寝泊まりしてくれていた。
うちの寝ているベッドの横で。
当時のうちにとって1番気持ち悪かったのが、枕に変なものがついていたこと。
朝起きたときが1番すごかった。
謎の赤茶色の粉が枕についていたんだ。
それが血が固まったものだと分かったのはしばらくしてからだった。