最低男があたしの彼氏!?
†お見舞い
あたしは元来た道を戻り、陸斗の前に立ち、大声で叫んだ。
「お前!!!優真に何てことすんのよ!!警察に訴えるわよ!!!」
「うるせーな…たかが人一人刺しただけじゃねーか。そんな熱くなんなよ」
プツッ…
そう言われた瞬間、あたしの中で何かが切れた。
「………………んな……」
「は?」
「ふざけんな!!!たかが人一人だぁ!!??優真のお母さんがどんだけ苦労して優真の事生んだと思ってんだよ!!たったひとつの命なんだよ…ひっく……優真に…優真に謝れぇ!!!…バカ……謝れよぉ…うっ…ふぇっ…」
「………」
あたしは震える手で携帯を取り出した。
掛けたのは…
110番
「…もしもし…あの…ぅっ…人が…優真を刺して…優真血まみれ…ひっく…」
「大丈夫ですか。落ち着いて話してください」
「今すぐここに来てください…早く…早く…」
「そこはどこですか」
「県××市…桜川高校…」
「分かりました。そこで待っていてください。今すぐ行きます」
プツッ…ツーー…ツーー…