最低男があたしの彼氏!?
「優真が…入院してるのは…何号室ですか………?」

「305号室です」



あたしはカメのような速さで305号室に向かった。

コンコン…

「…優真…?」

病室に入ると、大量の管と包帯に包まれた優真がいた。

「優真……あたしだよ、分かる?由梨那だよ…優真…」

カチャッ…

病室に誰かが入ってきた。

「あなたが…由梨那さんですか…?」

「そうですけど…なぜあたしの名を…?あと…あなたは誰?」

「申し遅れました。私、この病院の院長です。坂口さん、先程までずっとあなたの名前を呼んでたんですよ」

「…優真が…?」

「しかも泣きながら…よほどあなたが恋しかったのでしょうね」

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