【短編】ずっと大好き…ドキドキB.D…
「何逃げてんの?(笑)」
みのりの行動に浅井がふっと笑みをこぼして…
みのりの制服のボタンを外し始める。
「…浅井さんっ
今日はダメ…」
「ん~?
なんで?」
聞く耳を持たない浅井の手をみのりが止める。
「だって、今日はっ…ぁ…んん」
突然塞がれた唇にみのりが声をもらす。
キスの間も
浅井の手は器用にボタンを外していて…
それに気付いたみのりが浅井の腕の中で暴れだす。
「本当にダメなのっ」
みのりの言葉を聞いて…
浅井が顔を歪めた。
「…なんで?」
ふてくされたような表情を浮かべる浅井に見つめられて…
みのりが少し言いづらそうに口を開く。
「…今日、いっぱい硬貨持ってきた人がいてね?
で、重かったし汗かいたから…
汗くさかったらやだし…
だから今日はダメ…」
みのりの言葉に浅井が思わずふきだした。
そしてまだ緩んだままの口で話す。
「そんなん全然気になんねぇよ(笑)」
「でもっ…ダメ!
あたしがやなの…っ」
少し潤ませた瞳でうつむくみのりが可愛くて…
浅井が小さくため息をつく。
「…じゃあみのりの誕生日まで我慢するよ。
それでいい?」
浅井の言葉に
みのりが安心したような笑顔で頷いた。
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