ホラー童話・童謡・詩
☆ホラー詩☆
階段
階段
小さな女の子の声が聞こえる。
階段の方からだ。
「~・・・」
ぼそぼそと聞こえる。
一段ずつ確実に上ってきている。
声もはっきりしてきた。
「一人目・・・二人目・・・」
階段の数ではなく、人の数を数えているらしい。
「三人目・・・四人目・・・五人目・・・六人目・・・」
女の子が一段上るたびに一人、二人と増えていく。
「十人目・・・十一人目・・・十二人目・・・」
俺の部屋の前で止まった。