2人の違い〜好奇心で調べます〜
「13人だよ。それ数えてたの?」
「うん」
ズズッとお茶を飲んだ私が頭の中にうかんだ分数。
――――13分の6
うん、ほぼ半数だ。
ただ、今在籍する社員の間で聞いた事のある人だけで、退職した人やプラトニックは数に含まれていない。
確実な事は、営業課にいる私とユキ先輩はこの『6』に含まれていない事。
だから、営業課はある意味安泰なのかもしれない。
「いいよねぇ。エリは」
「ん?」
うどんが運ばれてきて、さっさと手を合わせ、割り箸を持ってすでに食べ始めていた私。
ゆっくりした動作で、お箸を割ろうとしているカオリはハァーと溜め息をついていた。