愛恋あいれん〜恋の練習してもいいですか?〜<短編集>
一人で行動すると、
ろくなことがない。

小さい頃に
近くの池に落ちたときのことを思い出した。

紫月が私に言ったんだ。


「 大切なお姫様だから、二人で明星を守っていくから。 」


こんな大切なこと
今頃思い出した。


慌てて上着も着ないで走ってくる
紫月と悠陽をみたら
安心して涙が出た。


「 ごめんなさい。 」


その一言を伝えるのが、やっとな私。


「 歩けないみたいだなぁ。 」


私は久しぶりに紫月におんぶしてもらった。

前よりも背中が大きくって守ってくれるんだなぁって感じた。


「 紫月、ありがとう。 」


まだまだ、
この二人には守ってもらいたいかも。

いつか、
この二人が私から卒業しちゃうかもしれない…。

けど、
その日がくるまで
甘ったれな妹として姉としてではなく、
女の子として

めちゃくちゃ甘えちゃうんだもんね。


よろしくね。

私の二人の王子さま。





end
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